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10年前に音楽の世界でヒト・モノ・コトをブランディングする仕事にしたい想いで、音楽事務所を立ち上げ起業しましたが、3、4年過ぎた頃、好きで始めた仕事がいつの間にか辛いと感じていました。
好きで始めた仕事だからこそ「事業拡大への悩み」が、その原因になっていたのだと思います。

そんな折、母から亡き祖父の形見のメダル（松下電器株式会社創立40周年記念メダル）をもらいました。
このメダルがきっかけとなり、会社の仕事に励んだ祖父と、祖父が敬愛していた創業者の松下幸之助氏の事を思い出し、この本を手に取りました。

この本を読み、「生き方は人間誰しもが似ているんだなあ。」と思いました。
その上で、私自身が好きで選んだ仕事とどう向き合うべきかがわかりました。特に、文中にある『熱意と誠意をもって勤しむ』と『何が正しいかを問う』という言葉は、素直に受け止めることができました。

この言葉の意味の深さを「前に向かうしかないと思うことは、前へ向かう将来が見えているから。迷うということは、何かがしたくて何かが出来る可能性があるから。悩むということは、進むべき時代の流れに乗っているから。だからこそ、焦る必要はない。」と考えることができ、頑張る力が生まれてきました。

「本質は何か」を考え直すことができるこの本のお蔭で、光がみえました。
今でも仕事をする上でのマニュアルになっています。
付録の松下氏の肉声CDも「先人の教え」を身近に感じる事ができるので、オススメです。