30代に読んだ本です。
小さな地方都市国家であったローマが大帝国となり滅びるまでの二千年を超す興亡の歴史が描かれた本ですが、著者の塩野七生さんのもの事を見る目が冷徹で、経営者であれ政治家であれ、人と組織(大小にかかわらず)を動かす立場を志す人間は、この視点を身に付けるだけで十分だと思いました。
歴史を繰り広げるその時々のリーダーの判断と行動、人が組織という集団となった時にどう動くのか。リーダーもタイプ、思考や行動パターンは違い一つのリーダー論では言い表すことはできません。組織同士が衝突したときに、勝ち負けの結果よりも、なぜ勝ったのか、なぜ負けたのか、その裏側に在るシステムの違いは何なのか?ケーススタディとしては十分で、ありとあらゆるものが詰まっていました。
人や民族には様々な文化や価値観があり、その多様性を認め、寛容性を大切にする。ローマが大帝国となった最大の原動力は「寛容性=クレメンティア」であり、滅びに向かった最大の要因もまた、寛容性の喪失に起因したと読み解きました。ローマ帝国の強さは、寛容性が強固なシステムとして内在していたこと、それが現代においても組織をつくっていく上で最大の武器になること、いや、ますます重要性を増すであろうことに想いを馳せます。
この本は、ダイバーシティの本質が描かれています。長編ですが、経営者の方にはノウハウを箇条書きに捉えるのではなく、波乱な物語とロマンを楽しみながら、行間を読み取りつつ読んで欲しいと思います。
小さな地方都市国家であったローマが大帝国となり滅びるまでの二千年を超す興亡の歴史が描かれた本ですが、著者の塩野七生さんのもの事を見る目が冷徹で、経営者であれ政治家であれ、人と組織(大小にかかわらず)を動かす立場を志す人間は、この視点を身に付けるだけで十分だと思いました。
歴史を繰り広げるその時々のリーダーの判断と行動、人が組織という集団となった時にどう動くのか。リーダーもタイプ、思考や行動パターンは違い一つのリーダー論では言い表すことはできません。組織同士が衝突したときに、勝ち負けの結果よりも、なぜ勝ったのか、なぜ負けたのか、その裏側に在るシステムの違いは何なのか?ケーススタディとしては十分で、ありとあらゆるものが詰まっていました。
人や民族には様々な文化や価値観があり、その多様性を認め、寛容性を大切にする。ローマが大帝国となった最大の原動力は「寛容性=クレメンティア」であり、滅びに向かった最大の要因もまた、寛容性の喪失に起因したと読み解きました。ローマ帝国の強さは、寛容性が強固なシステムとして内在していたこと、それが現代においても組織をつくっていく上で最大の武器になること、いや、ますます重要性を増すであろうことに想いを馳せます。
この本は、ダイバーシティの本質が描かれています。長編ですが、経営者の方にはノウハウを箇条書きに捉えるのではなく、波乱な物語とロマンを楽しみながら、行間を読み取りつつ読んで欲しいと思います。