公開日:2021年12月8日
株式会社ビズウェザー 代表取締役 広瀬 勇一さん
『絶対に身につけたい本物の接客』
著者:菊地 麻衣子長年勤めた会社を早期退職し、以前から興味があった気象ビジネスを観光産業に携わる企業に向けて提供して行きたいと模索していたところ、ホテル業界で活躍されていた菊地麻衣子さん(現在は当社顧問)から業界事情をお聞きする機会をいただくに至りました。
前職時代から、見聞を広めるために幅広い業界の方々との交流やご縁づくりを大切にしてきましたが、菊地さんと初めてお会いした際、何度もお会いしていたかのような感覚で自然と会話が弾みました。その後何度かご相談をさせていただいた際に、菊地さんが著書をいくつか出版されていることを知り、書店に出向いてこの本を手にしました。
この本で、相手の気持ちを先読みして行動すること、自身のファンになってもらうこと、喜びを提供すること、相手に恥をかかせないこと、等々、新たなビジネスを始めようとしている私にとっては、まさに初心に立ち返ったように新鮮で強い感銘を受けました。
これらの立ち振る舞いは、職業や業界、地位や属性によらず、すべてのビジネスパーソンに共通する「人」としての行動規範だと意識的に思うようになりました。
私自身も、起業にあたっては当初から、社会から信頼され期待される存在でありたいという願いを持っていました。ホームページにも掲げているのですが、具体的にどうそれを達成するのかという点までは、考え至っていない状態でしたが、この本から多くのヒントをいただきました。
読み終えてから気づいたのですが、この本の帯(裏面)には「お客様から信頼される・必要とされる人になる」と書かれており、共感したことを覚えています。
私の場合は、前職とは違った進路にチャレンジすることになったわけですが、私に限らず、新たな領域のビジネスに挑んでいく起業者にとっては、多くはご縁のなかった企業や個人の方々と新たな関係を構築していくことから始まるのが通例と思います。この本は、接点のなかった方々とのご縁づくりをする通訳者としての機能も併せもっている印象をもっています。
もしこの本を読んでいなかったら、同じ業界に長く身を置いていたことの弊害である偏見やおかしな間隔の歪みを拭いきれず、古臭い間隔で仕事や人付き合いをしていたかもしれません。
これでは、革新的なビジネスを創出したり、新たな販路を開拓したり、産業界で広く貢献し企業価値を高めていくことの何ひとつとして達成できないと今更ながら強く感じます。
コロナ禍でテレコミュニケーション技術が加速したのは生産性の側面ではとても良いことですが、一方で直接的な対人コミュニケーションの機会が減り、人と人との感情や気持ちを通じた繋がりが希薄になった印象も否めない側面も感じます。
この本は、疲弊した世の中が、コロナ禍からの早期の回復する活力としても、心地よく元気になれるマインドを届けてくれるのではないでしょうか。
起業家プロフィール
株式会社ビズウェザー 代表取締役 広瀬 勇一
富士通株式会社に入社後、ビジネス部門で商品企画やプロジェクトマネジメント業務に従事。その後、コーポレート(本社機能)部門で部長職として技術営業業務に従事。
2021年に早期退職し、2021年に株式会社ビズウェザーを創業。
趣味は星空観望。天文宇宙検定や星空案内人の資格も所有。
WebサイトURL:https://biz-weather.com
起業家に影響を与えたこの一冊は、イノベーションズアイ会員企業を対象に取材しています。