公開日:2022年8月4日
アイリス行政書士法人 代表社員 角野 浩さん
『変な人が書いた成功法則』
著者:斎藤 一人行政書士として独立、個人事務所を構えて数年経った後ですが、高額納税者番付で1993年から9年連続で10位内にただ一人だけ入り商売人として有名だった斎藤一人さんのこの本を読みました。当時は、高額納税者番付というものが公表されていましたね。
この本では、ビジネスや商売において、「金」がないなら「知恵」を出せ、というシンプルな考え方をわかりやすい実例を出して書いていました。特に印象に残っているのは、「商品」には3種類あり、①「原価を割らなくては売れないもの」②「原価より、ちょっとだけ儲けることができる商品」③「しっかり儲けをのせてもみんなが欲しくなる商品」とあり、なるほどと、納得しました。
また、儲からない会社の3つの無駄として、①「在庫の山」②「遊んでいる社員」③「広々とした場所」をあげ、「お客様はヒマなところから商品を買おうしません。絶えず、忙しく立ち働いていて、なおかつ並ばなくては商品を買えないようなところで買い物をするのが好きなのです。」という内容も腑に落ちました。
行政書士の仕事は、会社などで必要な手続きをお手伝いすることですが、他の行政書士と差別化しにくいと感じていました。この本を読んでからは、他の行政書士ではできない得意分野を持ち「みんなが欲しがる商品」を提供しようという発想に変わりました。
「みんなが欲しがる商品」を売るためには、お客様に対して実務以外の仕事でも有益な情報提供なども行い、プラスアルファのサービスをできるだけ提供し、喜ばれ、役立つことで、選ばれる事務所になることを目指しました。
お客様のご要望に応じて、事業協同組合を一緒に作ったこともありました。
もしこの本を読んでなければ、「金」をかけずに「知恵」をつかうことの重要性や質よりも数の理論で動いていたかもしれません。
斎藤 一人さんの著書は、他にも「変な人が書いた驚くほどツイてる話」や「人生がうまくいく話」など手頃にすぐに読めるものがあります。「商売人」の神髄とも言える内容が多く、読んでいて元気になりますので、起業家や商売人の方にお勧めです。
起業家プロフィール
アイリス行政書士法人 代表社員 角野 浩
アイリス行政書士法人 代表社員 角野 浩
1961年8月28日生まれ 兵庫県神戸市出身
1980年兵庫県立兵庫高等学校 卒業
1984年関西大学法学部政治学科 卒業
大学時代、ゼミ論でドイツ政治史を書き、関西大学法学会誌に入賞し賞金2万円をもらったことが唯一の自慢。2人の子供の父。趣味はジャズレコード収集とウォーキング。
【役職・保有資格】
・行政書士登録番号平成9年第97265601号
・大阪府行政書士会会員番号第3962号
・法務省入管申請取次行政書士阪行第06-198号
・IBS事業協同組合顧問
・株式会社エイチ・アイ・シー顧問
・株式会社ソルテック顧問
・株式会社ブレインズワン顧問
WebサイトURL:http://www.iris-gyosei.com
起業家に影響を与えたこの一冊は、イノベーションズアイ会員企業を対象に取材しています。