起業家に影響を与えたこの一冊

起業家

アンクレア株式会社 代表取締役社長 轟 なぎささん

ロングマン現代英英辞典

『ロングマン現代英英辞典』 著者:桐原書店(出版社)

公開日:2017年9月20日

ロングマン現代英英辞典

商社マンだった父の海外駐在の関係で、9歳から14歳まで海外のイギリス系の小学校・中学校に通い、中学3年生の時に帰国しました。それからはずっと同時通訳者になることを考えて日本の受験校に入り、上智大学に入学。大学在学中の20歳の時から同時通訳技術を専門学校にて学び、NHK通訳として採用されました。

「NHKスペシャル番組」のテロップ翻訳から、制作時の同時通訳業務、多くの主要民間企業や外資系企業の同時通訳業務、および翻訳業務の実績を経て、会議通訳エージェントとしてアンクレア株式会社を設立しました。NTV衛星生同時通訳やTBS翻訳などのメディア実績を経て、数多くの国際会議やグローバル企業の役員レベルの国際折衝会議や役員会議などの同時通訳業務を中心に業務を展開し、常に世界のトップ企業との実績を積んでまいりました。

この業務において大切なことは、NHKのテロップ翻訳時代から教えていただいた「美しく分かりやすい日本語の使い方」と、日本語を母語としながらも、英語もネイティブ・スピーカーの英語を常に意識して、さらに磨いていくことです。長年海外で生活をした帰国子女ですが、私にとっていつも「バイブル」になっているのが、この「ロングマン現代英英辞典」です。

今でこそインターネットが発達し、何でも「Google 先生」に聞いてみれば、概ね必要な答えが見つかる時代になりましたが、当時は40冊以上の辞書を持って、翻訳業務をしていました。しかし、いくら辞書を調べても「どうしても少しニュアンスが違う」「深い意味がでてこない」「用語・例文の使い方がどうもしっくりこない」などの問題に、なかなかいい答えが出てこないこともしばしばありました。そんな言語に対する関心と、実際に同時通訳業務や翻訳業務という実務領域において業務を経験することの「素晴らしさ」と「奥深さ」にさらに魅かれるようになり、その後、米国の大学院にて再度、言語を学ぶことにしました。そして、そこで再び、言語の素晴らしさに出会いました。それまではあまり頻繁に使用していなかった「ロングマン現代英英辞典」の最も効率の良い活用方法や、辞書の本来の意味も知り、多くの世界で活躍する学者と話をしているうちに、自分も言語学の研究も並行して始めることにしました。

1700年代から編纂されているこの「ロングマン現代英英辞典」は、普通の英英辞典とは少し異なり、実際の新聞、雑誌、文献などで活用されている言葉の表現を活用し編纂した辞書で、さらに「頻度順の語義説明」になっているので、ネイティブがどのように英語を活用しているのかが正確に理解できます。

元々英語は、9歳の頃からイギリスの学校で学び始めていましたので、身近な言語ではありましたが、大学院では応用言語学の観点から学び、その後、認知心理学や心理言語学なども含め、英語教授法の勉強に大変関心を持つようになりました。

会社でも80名以上の会議通訳者や翻訳者、ネイティブの編集者などと共にどんどん動いていますので、実際の生活は大学院にも通いながら同時通訳業務や翻訳業務も続けていました。修士号を米国の大学院にて取得し、起業後もずっと学問研究を続けながら、同時通訳業務や技術翻訳業務に加え、積極的にマーケティングや広報業務などの実務も拡大。さらに並行して博士課程に進み、米国の大学院にて首席で博士課程を卒業させて頂くことができました。また、教育事業の領域においては、【アンクレア・プロ通訳スクール】も開講し、実務英語とプロ通訳技術を教えることにも力を入れています。

今でも、同時通訳業務や技術翻訳業務を行う際には、常に「ロングマン現代英英辞典」の多くの例文、豊富な頻度順の語義、シチュエーションや文脈に応じた事例、英語を母語としない人がよく間違える例などをチェックしながら、日々業務にあたっています。「待ったなしのグローバル時代」において、重要な英語の交渉案件や文書翻訳をかかえている時にはぜひ一度、この本の良さに触れてみてください。この辞典を「Google先生」と並行して活用されると、きっと自分が言いたいことがしっくりと言えるようになることと思います。

起業家プロフィール

アンクレア株式会社 代表取締役社長 轟 なぎさ 代表取締役社長 轟 なぎさ 代表取締役社長 轟なぎさ

同時通訳者、技術翻訳者、教育学博士(TESOL 英語教授法、応用言語学者)
マーケティング & 広報関連のメディア・イベント及び記者会見等の同時通訳実績だけで1,000回以上、元NHK通訳6年、NTV衛星生同時通訳から20年以上、各国政府、各種国際会議及び主要民間企業300社以上の同時通訳実績。

NHK「日本賞」通訳、「NHKスペシャル番組」のテロップ翻訳、制作の同時通訳などを経て、同時通訳・技術翻訳エージェント、アンクレアを設立。TBS翻訳、NTV衛星生同時通訳をはじめ、各国政府及び主要グローバル企業の役員レベルでの同時通訳業務、国際折衝、国際会議同時通訳業務、技術翻訳業務及び記者会見、プレス・イベントなどの広報業務全般において20年以上従事。マーケティング&PRコンサルティング業務も20年以上の実績。

同時通訳者として、米国大統領補佐官や一部上場企業役員や会長の会議通訳等、政治、政府関連及び企業経営同時通訳に従事、実績多数。後にグローバル企業においてマーケティング& PRエージェント及び会議通訳エージェントの実績を積み、放送界、政界、官界、経済界、学会の5つの主要領域において実績を積む。国内外の要人の通訳実績多数。皇室関係者や多くの国家元首の通訳、大臣通訳を経験。様々な大使館での大使や公使、米国農務長官、ヨーロッパ諸国の大統領、アジア諸国の外務大臣、日本の通産大臣、外務大臣、労働大臣、建設大臣等。主要な大学教授の学術会議や国連関連国際会議、セミナー、シンポジウム等での同時通訳実績多数。民間企業では、グローバル企業の広報関連及び企業経営会議通訳を中心に主要企業300社以上の同時通訳の就業実績を有する。現在は、様々な業界業種の同時通訳業務、技術翻訳業務、マーケティング& 広報 (PR) 業務をこなしつつ、大学で教鞭もとり、また英文プレス・リリースからプレス・キットの制作まで様々なグローバル企業のマーケティング及び広報業務に幅広く従事。約10年前から【アンクレア・プロ通訳スクール】開講、【アンクレア同時通訳アカデミー】主宰。講演や執筆活動も積極的に展開。現在に至る。
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