公開日:2018年9月19日
ヘッジファンドダイレクト株式会社 代表取締役社長 髙岡 壮一郎さん
『ビジネスは人なり 投資は価値なり―ウォーレン・バフェット』
著者:ロジャー・ローウェンスタイン投資の賢者ウォーレン バフェットの教えに、こういう話がありました。
『投資をするなら、永久に保有するに足る会社を買え。
それは、次のような条件を満たす会社である。
なるべく資本を使わずに、過当競争でありふれて仕入れ値がゼロに近いものを買ってきて、他人に分からない方法でそれを加工して商品を作り、それを最も高く買ってくれる顧客に繰り返しリピートして売る。
そういう優れたビジネスを持つ企業を永久保有するべきだ。』
当時のバフェットはコーラやキャンディーの会社を買っていました。
その本を読んだ14年前の私は30才で、三井物産に勤務してM&Aに従事していたこともあり、バフェットの言っていることは理にかなっていると素直に思いました。
だからそのまま、バフェットが買いそうな”素晴らしい会社”を自分で立ちあげることを思いついて実行に移しました。
それはこういうビジネスモデルです。
(無料で開示されている)上場企業の決算書を仕入れて、それを元にした日本株の分析レポートを自分がクラウドで率いる専門家チームが作成し、それを富裕層向けの会員制として、オンライン上でリピート販売するというビジネスです。2005年の頃にはそのような言葉は無かったのですが、2018年の今ならフィンテック×サブスクリプションモデル、と言われる形態でした。
資本金1,000万円で創った私の会社は、創業後すぐに複数の大手ベンチャーキャピタルに注目され、会社の価値は40億円で評価されました。その会社の株式の大半を保有する私は32才にして大きな資産を築くことができたのです。バフェットのおかげでした。本書に限らず、バフェットの論理と洞察力は学ぶところがたくさんあります。
起業家プロフィール
ヘッジファンドダイレクト株式会社 代表取締役社長 髙岡 壮一郎
起業家・投資家。東京大学卒業後、三井物産を経て、2005年にあゆみトラストグループを創業、日本最大級の富裕層限定会員組織YUCASEE(ゆかし)を立ち上げる。同グループの富裕層向け投資助言会社ヘッジファンドダイレクト(関東財務局(金商)532号)は業界第1位を達成(投資助言契約額累計912億円)。2017年には顧客本位の業務運営を行う金融商品取引業者として金融庁HPに掲載。2018年4月末、”社会を良くする仮想通貨”「SocialGood」をリリース、日本初で米国証券取引委員会登録しアメリカを中心に展開。AI・ブロックチェーン分野の起業家に対して、自らの起業経験を活かしたノウハウの提供と1件あたり数千万円までのシード出資を行う「あゆみトラスト・ファンド」を設立した。著書に「富裕層のNo.1投資戦略」(総合法令出版)。
WebサイトURL:https://hedgefund-direct.co.jp/
【ヘッジファンドダイレクト株式会社 代表取締役社長 髙岡 壮一郎さんの著書】
起業家に影響を与えたこの一冊は、イノベーションズアイ会員企業を対象に取材しています。